新潟市で不妊治療を中心とする産婦人科(生殖医療)ARTクリニック白山

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培養室便り 培養室便り

スパームセパレーターについて2021年5月27日

ZyMōtスパームセパレーターを導入しました

新型の精子回収キットを導入しましたのでご案内します。

(画像、動画は公式サイトより引用) 

 

 

 

スパームセパレーターとは

従来の体外受精の精子調整では、遠心器を使用して精子を回収していましたが、遠心器の操作により精子へのダメージが懸念されていました。

スパームセパレーターでは、自然な精子の運動状態で8μmの細孔を通過する事のみで精子を回収します。

 

メリット

①遠心器の操作が不要になる事により精子DNA断片化が低下し、精子DNAの損傷率が低下します。

②精子DNAが損傷されていない精子で受精すると良い受精卵(胚)に発育する事が期待されます。

③8μmの細孔を通過する事により正常形態精子の回収率が高くなります。

 

対象患者様

①顕微授精の患者様となります。

②例外的に通常の体外受精で採卵数が少ない患者様、良好胚になりにくい患者様です。

*スパームセパレーターでの精子回収を希望しても精子の状態により使用出来ない場合もあります。

 

2020年体外受精の成績について2021年4月21日

 2020年の体外受精の成績についてお知らせします。

延べ482人の患者様に採卵して221人の方が妊娠しました。生化学的妊娠は含まれません。
採卵当たりで結果を見ると45.8% (221/482)の妊娠率となります。
詳細の結果は以下になります。

2020年 体外受精、顕微授精の成績

 

2020年 凍結胚移植 年齢別妊娠率

 

2020年 単一凍結胚盤胞移植の妊娠率

 

2020年 凍結胚盤胞2個移植の妊娠率

 

2020年 凍結胚2段階胚移植の成績

 

2020年 年齢別採卵当たりの妊娠率

年齢別に採卵当たりの妊娠率を見ると以下のようになります。

 

新型個別インキュベーターの培養結果の比較について2021年4月20日

新型のインキュベーターが導入されて培養結果に効果があるかどうかを比較してみました。

対象期間は、2019年1月~6月と2020年1月~6月です。

①採卵1回当たりの胚盤胞の発生率と有効胚盤胞の発生率の比較

下の表は、採卵して受精を確認後それぞれのインキュベーターで培養して胚盤胞に発育した人の割合と有効胚盤胞に発育した人の割合を比較しました。

 

 

【結果の解説について】

胚盤胞発生率に従来型と新型では差がありませんでした。

有効胚盤胞発生率は、従来型インキュベーター44.6%に比し新型個別インキュベーター84.5%で統計学的に効果があった事を示しました。

 

※P<0.05は、統計学的に効果があった事を示します。

※NSとは、統計学的に差がなかった事を示します。

 

②培養個数全体での従来型・新型個別インキュベーターの比較

下の表は、採卵して受精を確認後それぞれのインキュベーターで培養して胚盤胞に発育した割合と有効胚盤胞に発育した割合を受精した個数全体で比較しました。

 

 

【結果の解説について】

培養個数全体で評価すると、胚盤胞の発生率、有効胚盤胞の発生率ともに新型個別インキュベーターが高い結果となりました。

胚盤胞の発生率については新型個別インキュベーターで効果があった事を示します。

 

【全体の評価について】

採卵1回当たりの患者様の人数の比較と、培養個数全体の比較では、新型個別インキュベーターで効果があった事が確認出来ました。

 

※P<0.05とは、統計学的に効果があった事を示します。

※NSとは、統計学的差がなかった事を示します。

 

インキュベーターを追加導入しました。個別培養が合計18台になりました。2020年8月31日

インキュベーターを追加導入しました

 

インキュベーター写真


昨年、8月から新規にインキュベーターを導入し7月15日に更に4台追加しました。

個別培養インキュベーターは、合計18台になります。 

インキュベーターの特徴

個別培養が可能で加湿、無加湿どちらも選択出来るコンパクトサイズのドロワータイプインキュベーターです。

当クリニックでは、加湿タイプの個別培養を主眼としてこのタイプを採用しています。

加湿タイプの個別培養により胚盤胞になりづらかった患者様の中には、良質な胚盤胞に発育した例も散見されます。

最近のインキュベーターの国内、海外の動向について

無加湿タイプのインキュベーターは、広く普及されていますが、培養液の蒸発を招き培養液の濃縮により浸透圧が上昇し胚盤胞に悪影響を与える事が懸念されています。
そこで当クリニックでは、個別培養が可能な加湿タイプのコンパクトなインキュベーターを選択しました。

 

 

 

凍結胚盤胞移植の年齢別妊娠率2020年8月31日

2020年の1月~6月の凍結胚盤胞移植の妊娠率をお知らせします。

2020年凍結胚盤胞移植の年齢別妊娠率

 

 

【培養室だより】Vol.2 トランスポーターS2020年1月28日

精子を持参していただく容器が変わりました。

今後は下記画像左のトランスポーターSに変わります。

 

使い方動画

トランスポーターSの特徴

    • ・紫外線をカットします。
    • ・酸素に触れる面積が従来より少なく、精子の酸化が抑えられます。
    • ・精液保管部分周りに空気層があるため保温力が高いです。冬の新潟でも安心して持ち運びが出来ます。

当院での従来カップとトランスポーターS使用時の精子運動率の比較

トランスポーターSと従来カップ両方を使用し採精した14例を比較しました。

14例のうち12例でトランスポーターSで採精した場合に運動率が増加していました。

トランスポーターSの有効性を示す結果となりました。

【培養室だより】Vol.1 ドライシッパー2019年12月24日

ドライシッパーが新規導入されました。

凍結胚や凍結精子の移送が今後可能となります。

 

特徴

 1.保存期間は、20日程度となります。
 2.外層のスーパーインシュレーション構造によりγ線やX線が胚を保存する内層にたどり着く事はありません。

    つまり、γ線、X線を透過する事はありません。

 

*スーパーインシュレーション構造とは?
ガラスファイバーとアルミフォイルのリボンが一定の張力で400層以上に巻いてあります。

ガラス層とアルミ層ではγ線、X線に対する屈折率が大きく違い、鏡と同じ原理で95%のγ線、X線がガラス層に当たる度に反射されます。

そのため胚のある内層までたどり着くγ線、X線は限りなく0に近くなります。